シラバス詳細

タイトル「2025年度シラバス(学部)」、カテゴリ「専門科目-商学部(CB)-経営管理学系(18~24入学年度)-2~4年次配当科目」

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科目情報

科目コード

0FC10108

科目名

パーソナルファイナンス論

講義名

パーソナルファイナンス論

クラス

[001]

学年

3年

キャンパス区分

 

開講学期

後期

開講時期

3Q ~ 4Q

曜日・時限

火3

科目種別

科目区分

ファイナンス

単位区分

選択

単位数

2

準備事項

備考

実務家教員

講義情報

コンピテンシー/Competency

得た知識や技能を基に自分の考えを組み立て、問題を正しく捉え、課題を考えることができる(問題発見力)

課題や目的に沿って、必要な情報を収集・整理できる(情報収集力)

論理的思考に基づき分析・解析し、適切に表現(記述・口述)できる(論理的思考力)

講義概要/Class Outline

 退職後の生活費や怪我・病気の治療代、事故を起こしたときの賠償責任といった、将来のお金の問題(ここでは、ひとまずリスクと呼びます)と私たちの生活を切り離すことはできないでしょう。
 ――生活に関わるリスクに対して、どのような公的な制度や金融機関の商品を活用できるのか?それらを学び、理解を深めることは、皆さん自身のパーソナルファイナンスに欠くことはできません。
 社会保険・社会保障の保障範囲を知った上で(民間)保険商品の購入を考えることは、効率的なパーソナルファイナンスにきっと役立つことでしょう。他方、日本の社会を見渡すと、社会保障財政はひっ迫化し、社会保険料の負担は増加しています。また、保険商品を販売する保険会社はマイナス金利政策のもと、市場の競争圧力にさらされ続けています。これらの動向を踏まえながら、皆さんはパーソナルファイナンスに取り組まなければなりません。
 そこで本講義は、パーソナルファイナンスにおいて重要なテーマである、老後の所得保障、医療保障、介護保障の現状と課題について、主として保険理論の観点から体系的に学びます。その上で以下について修学を目指します。(1)わが国の公的年金制度の機能と持続的な公的年金制度のあり方、(2)わが国の健康保険制度の特徴と患者主体の医療体制のあり方、(3)介護保障をめぐる各種制度の機能と公的介護保険制度のあり方、(4)確定拠出型企業年金、(5)個人保険・個人年金をめぐる消費者の意思決定についてであり、これらを適切に説明できることを目指します。

・本講義は対面による講義形式で進めます。
・本講義は商学部ディプロマ・ポリシーの1と2に対応しています。
・本講義は、商学部の専門科目・経営管理学系科目として3年次に配当されています。
・本講義は、4年次以降に配当されている商学部のゼミナール科目を学修するにあたって基本となる知識と技能を身につけることができます。

講義計画(テーマ及び学習内容) (テキスト)

この講義では以下の内容を予定していますが、受講者数や講義の進捗状況などによって内容を変更する場合があります。

講義計画(テーマ及び学習内容)

内容

1

ガイダンス

現代社会とパーソナルファイナンス:生活者が置かれる経済環境・社会環境について

2

パーソナルファイアンスと家計ファイナンス

3

生活者の目的:経済的福祉と経済外福祉

4

ライフプランニング(生活設計)と保険・年金の活用

5

公的保障と私的保障(1):公的保障と私的保障の特徴

6

公的保障と私的保障(2):公的保障と私的保障の比較

7

社会保険の動向(1):公的年金制度の概要

8

社会保険の動向(2):公的年金制度のあり方

9

社会保険の動向(3):公的医療保険のあり方

10

社会保険の動向(4):公的介護保険のあり方

11

企業年金(1):企業年金の保険性と貯蓄性

12

企業年金(2):確定給付企業年金と確定拠出型年金(企業型)

13

年金保険の分類と生命保険の需要

14

まとめ

到達目標/Class Goal

1.生活者のパーソナルファイナンスに関わる経済環境および社会環境について説明できる。
2.公的年金制度および企業年金制度の概要と課題について適切に説明できる。
3.健康保険制度および公的介護保険制度の概要と課題について適切に説明できる。
4.新聞記事をはじめとする各種のメディアを通じて、パーソナルファイナンスに関する情報を適切に抽出・理解できるようになること。

準備学習の内容(事前・事後学習)

事前学習:講義で指定した箇所の資料を読み、わからない用語と内容を明確にしておくこと。
事後学習:講義で扱った内容について、理解が難しかった用語や論点などを質問事項としてまとめること。
(事前・事後学習の目安:60時間)

評価基準GradingCriteria

・90点から100点秀(S)、80点から89点まで優(A)、70点から79点まで良(B)、60点から69点まで可(C)、59点以下不可(DまたはE)。
・ミニレポートの評価基準は、毎講義に提示されるテーマについて、書式等のアカデミックスキルを遵守しながら講義内容に則った説明ができていることを基本とし、その上で独創的な解釈や対応策を論理的に指摘できたものを加点の対象とする。

評価方法/Grading Method

ミニレポート30%、定期試験70%

ルーブリック/Rubric

評価項目

期待を大きく上回る

期待以上である

やや努力を要する

努力を要する

相当の努力を要する

理解度

授業内容を超えた自主的な学修が認められる

授業内容をほぼ100%理解している

到達目標を理解しているが、授業内容の理解に不足がある

到達目標に達していることが認められる

到達目標に達していない

課題解決能力

専門的な知識を実社会での実践に役立てることができる

応用的な課題について専門的な知識を用いて説明できる

専門的な知識について、基本は理解しており、説明できる

専門的な知識の獲得・修得に取り組んでいるが、説明できるレベルではない

専門的な知識に関心がない、またはその獲得・修得に取り組んでいない

受講上の注意/Class Rules

受講マナーに気をつけて下さい。

受講制限/Prerequisit

とくになし

授業アンケート等を踏まえた改善事項

講義内容のキャッチアップに対応するために授業後は空欄箇所を開示したレジュメをK's Life上で配信する。

関連する科目RelatedClass

経営管理学系ファイナンスコースの設置科目。
ファイナンス入門、保険論、ファイナンシャル・プランニング、リスクマネジメント論など。

教科書/Text

著者名

書名

出版年

出版社名

ISBN

本体価格

教科書/Text (手配情報)

指定図書/Assigned Books

著者名

書名

出版年

出版社名

ISBN

本体価格

指定図書/Assigned Books (手配情報)

参考文献/Bibliography

著者名

書名

出版年

出版社名

ISBN

本体価格

石田 成則、小川 浩昭

『ストーリーで語るリスクマネジメント論―リスクマネジメント事例集―』

2019-07-12

創成社

4794425473

石田成則

人生100年時代の生活保障論

2021-04-24

税務経理協会

9784419067885

参考文献/Bibliography (手配情報)

学内書店で販売する。