シラバス詳細

タイトル「2026年度シラバス(学部)」、カテゴリ「基礎教育科目-KSU基盤教育-クォーター制カリキュラム」

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科目情報

科目コード

0FAB2041

科目名

□人権・同和問題A

講義名

□人権・同和問題A

クラス

[001]

学年

1年

キャンパス区分

 

開講学期

前期

開講時期

1Q

曜日・時限

金3

科目種別

科目区分

基礎教育

単位区分

選択

単位数

1

準備事項

備考

実務家教員

講義情報

コンピテンシー/Competency

得た知識や技能を基に自分の考えを組み立て、問題を正しく捉え、課題を考えることができる(問題発見力)

時代の変化に主体的に向き合って関わり合うことができる(主体的行動力)

自分なりの解決策を実行し、価値を生み出していくことができる(課題解決力)

講義概要/Class Outline

同和対策審議会答申以降、国の行政施策によって部落差別は一定の解消をみた。しかし見えにくくはなっているが、現実として部落差別は残っている。それはインターネットの差別的な書き込みであったり、結婚に際しての身元調査であったり、その時々に社会の中の様々な場面で現れてきている。そういった事実がありながらも、差別を解消していくための教育については、いま厳しい現状になっている。部落差別の問題をはじめ、それぞれの人権問題の今までの取り組みや現状、解決に向けての問題点が深く考えられることなく、ともすれば知識としてのみ取り扱われている。本講義では部落差別の問題を中心とし、その歴史や差別解消の取り組みを知ることを通して、差別の問題は社会構造の問題であり、自分自身と社会との関わり方の問題であると捉えさせたい。また、人権の問題は差別する側の問題であるということを基本に、現在起こっている世の中の出来事や、過去の出来事について「なぜなのか」という問いを通して、今の自分自身のことと社会との関わりに気づかせたい。私たちが持っている「差別性」に気づかせ、その上でこれから社会に関わっていく個人として、自分自身はどう考え、どう行動するのか、について考えさせていきたい。そのうえで、身の回りの人権課題に気づくことができ、多様性を認める社会、誰もが自分らしく幸せに生きられる社会の実現について、主体的に学び行動できる力を身につけさせたい。

※本講義は人権・同和問題を専門とする実務家が担当する。
①本授業科目は、本学学則上のディプロマ・ポリシーの5及びカリキュラム・ポリシーの1に対応する。
②本授業科目は、全学共通の基礎教育科目として1年次に配当されている。

講義計画(テーマ及び学習内容) (テキスト)

講義計画(テーマ及び学習内容)

内容

1

ガイダンス・講義の概要と評価等について
人権とはなにか
性指向、性自認の問題を通して、人権意識や固定観念について、人それぞれ、世代、国についての違いを知る。

2

部落差別について
部落差別とはどのような人権問題なのかについて知る。
教科書無償運動と同和対策審議会答申ついて学び、差別をなくす取り組みが今とどうつながっているのかについて知る。

3

なぜ部落差別があるのか・被差別部落の形成史
「ケガレ」という考え方について知る。
女性差別の源流について考える。
中世のケガレ観の変化と、被差別民について知る。

4

差別・いじめとはなにか①
差別やいじめがどう作られていくかを知ることで、差別やいじめの本質について考える。
※教職員としての実務経験を活かし、いじめの実例をもとに、差別やいじめの作られていく過程と、その中での被差別側と差別側のそれぞれの心理について解説する。

5

差別・いじめとはなにか②
アメリカの人種差別について知り、社会の構造の中で差別がどうつくられていくかについて考える。
近世の部落史・被差別身分の固定化・法制化の問題を知る。アメリカの人種差別の問題と比較して考えることで、現代につながる人権問題が社会の構造のなかでどう作られていくのかについて考える。

6

差別をなくす取組・近代の部落差別と部落解放運動
解放令と水平社宣言を通して、近代の被差別部落の歴史と部落解放運動について知る。

7

インターネットと人権
インターネットの問題点について人権の視点から考える。
部落差別解消推進法について知り、インターネットの中の部落差別の現実について考える。
まとめ 人権の考え方はどう変わろうとしているか

到達目標/Class Goal

社会の様々な事象について、その中に潜む差別性に気づくことができ、また部落に対する認識を豊かに深めることができる。また、一人ひとりがそれぞれの体験や価値観を持っているということを認識することができ、その上で「よりよい社会とは」「自分らしく幸せに生きることとは」について主体的に考察することができる。

準備学習の内容(事前・事後学習)

事前学習としては、教科書の該当項目の資料を読み込んでおくこと。事後学習としては、講義中に紹介する教科書中の関連資料を読み、講義内容を振り返ることが大切である。そのことで、より深く考えることができ、講義後半のまとめのレポート作成の参考になる。

評価基準GradingCriteria

講義毎に提出させる小レポートと全体を通しての評価レポートを通じて、どのように人権全般や部落差別についての認識が変容したかということで評価する。小レポート評価を点数化したものと評価レポートの結果を総合し「秀:90点から100点」「優:80点から89点まで」「良:70点から79点まで」「可:60点から69点まで」「不可59点以下」の基準により評価する。

評価方法/Grading Method

各講義のテーマごとに提出させる小レポート(60%)と最後に行う評価レポート(40%)で評価を行う。

ルーブリック/Rubric

評価項目

期待を大きく上回る

期待以上である

やや努力を要する

努力を要する

相当の努力を要する

知性・実践力

身近な問題の解決のために行動できる。

気づいた差別性に関連させて、身近な問題について考察できる。

社会の様々な事象について、その中に潜む差別性に気づくことができる。

社会の様々な事象について、その中に潜む差別性について考察する必要性を考えることができる。

社会の様々な事象について考察できない。

人間力(豊かな人間性)

多様性を認める社会について、主体的に考え行動することができる。

一人ひとりがそれぞれの体験や価値観を持っているということを認識することができる。

認識した内容から、身近な人との関係性や社会の出来事を考察することができる。

一人ひとりの違いについて考察することができる。

一人ひとりの違いについて考察することができない。

共創力

より良い社会」の実現のために主体的に学び、行動することができる。

考察したことから今後の社会の在り方について、考察することができる。

「よりよい社会とは」「自分らしく幸せに生きることとは」について主体的に考察することができる。

「自分らしく幸せに生きること」についての認識を深めることができる。

「自分らしく幸せに生きること」についての認識をもつことができない。

理解度

授業内容を超えた自主的な学習が認められる。

授業内容をほぼ100%理解している。

到達目標を理解しているが、授業内容の理解に不足がある。

到達目標に達していることが認められる。

到達目標に達していない。

受講上の注意/Class Rules

複数回の講義を通して一つのテーマを取り扱うことと、差別事象等についての内容も含まれているので、毎回のレポート提出と継続して受講できていることを重視する。

受講制限/Prerequisit

受講者制限100名

授業アンケート等を踏まえた改善事項

・配布資料の内容をより分かりやすくする。
・プレゼンテーションについてより分かりやすく、考えを促すような内容に改良する。
・レポートテーマについて、より学生の思考を促す内容を工夫する。

関連する科目RelatedClass

なし

教科書/Text

著者名

書名

出版年

出版社名

ISBN

本体価格

そのだひさこ

人権・部落問題論(人権・同和教育論)プリント集

1,100

教科書/Text (手配情報)

学内書店で販売する。

指定図書/Assigned Books

著者名

書名

出版年

出版社名

ISBN

本体価格

文・そのだひさこ 絵・丸木 俊

絵本・いのちの花(日本語版)

2003-06-20

解放出版社

指定図書/Assigned Books (手配情報)

学内書店で販売する。

参考文献/Bibliography

著者名

書名

出版年

出版社名

ISBN

本体価格

網野善彦

歴史を考えるヒント

2012-09-01

新潮社

500

辻本正敏

ケガレ意識と部落差別を考える

1997-07-27

解放出版社

2,000

参考文献/Bibliography (手配情報)